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経営方針発表会を実施する意味・効果(1)

4月は街に新入社員や新入生が見られ、多くの人にとって新たなスタートの時期です。それは会社にとっても同じで、多くの会社で新たな年度がスタートします。新年度の方針発表が行われ、新たな気持ちで年を迎えます。
経営コンサルティングをしていると、会社の経営方針発表会に参加する(あるいは発表会の開催指導する)機会が多くあります。
今回は「経営方針発表会」を行う意味・効果についてお話します。(方針やビジョンの策定についてはこれまでに話をしましたので、今回は発表会のみです)


「経営方針発表会を実施する意味・効果」

1.組織と個人のベクトル合わせ

方針発表会を実施する最も大きな意味は、「組織と個人のベクトル合わせ」です。会社では複数の人が集まり、集団となって、共通の目的に向けて仕事に取り組みます。どんなに優れた経営戦略や方針を描いても、それらを活かすのは人です。皆が同一方向を向いて、共有意識を持って仕事に取り組むことが大切です。
「組織(会社)の向かう方向」と、「組織メンバー(個人)が向かう方向」が一致していることです。

「組織の方向」とは:組織の事業理念、経営ビジョン・戦略、経営方針(計画)などのことです。
「個人の方向」とは:個人の価値観(人生観・仕事観)、将来の人生プラン、キャリアプランなどのことです。


個人と組織(会社)のベクトルが合っているほど、高い業績(成果)を出すことができます。

それをわかりやすく表すと、次のような図になります。

組織と個人のベクトル合わせ 
・①の図:個人と会社のベクトル合わせが普通 ⇒ 成果、結果が普通
・②の図:個人と会社のベクトル合わせが高い ⇒ 成果、結果が高い
・③の図:個人と会社のベクトル合わせが低い ⇒ 成果、結果が低い
・④の図:個人と会社のベクトル合わせが逆方向 ⇒ 成果、結果がマイナス



個人と組織(会社)のベクトル合わせが高いと成果、結果も高くなり(②の図)、ベクトル合わせが低いと成果、結果も低くなります(③の図)。
ベクトルの方向が間違えているとマイナスになります(④の図)。ミス、クレームなどの問題が続発し、ずっと業績悪化(赤字)が続いている会社や職場がそうです。このような会社や職場では、皆で協力しようとする意識が薄く、お互いいがみ合い、個人と組織のベクトルが合っていません。

方針発表会は「組織と個人のベクトル合わせ」をするための、もっとも有効な手段の一つです。上手く行うと、それにかけた手間や費用以上の大きな効果があります。
事業経営にとって、最も重要な年間行事が、この「経営方針発表会」です。
しかしそれを有効に上手く活用している会社もあれば、そうでない会社もあります。

次回以降も「経営方針発表会」の効果と、それを上手く活用している事例をお話しします。



『あなたの夢は何か、あなたの目的とするものは何か、それさえしっかり持っているならば、必ずや道は開かれるだろう』マハトマ・ガンジー
マハトマ・ガンジー 


『組織の存在理由はただ一つ、一人一人では達成できない目標を協力して達成することである』ロバート・ウォーターマン




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