強みを見つけるのは難しい?
先日勉強会に参加した時、参加者から次のような話がでました。
「強みを活かすことが大切であることは分かるが、その強み自体がよくわからない。」
「自分の強みだけでなく、会社の強みも何なのかがよくわからない。」
それは私にとっては新たな気づきでした。誰もが強みというものはわかっていると思っていました。普段の仕事の中で常に強みを見つけて、それを活かそうとしているため、そのことに気づきませんでした。「自らの強みを知ることは難しいことだ」と気づきました。
そこで今回は自分の強みの見つけ方についてお話します。企業組織の強みの見つけ方も同様です。
(私の経験を踏まえた話なので、他にも良い方法もあると思います。)
また個人の場合、「強み」という言葉をつかうよりも、その人の「独自性」や「特徴」と言い換えて読むと分かり易いと思います。
1.記録に残してフィードバック分析をする
ピーター・ドラッカーが「何かをすることに決めたならば、何を期待するかを直ちに書き留めておく」そして一定の時期が過ぎた時に振り返って、「その期待と実際の結果を照合する」ことが大切であると述べています。記録したものを振り返り、フィードバックする。それを続けることによって、自分の強みを見つけることができます。
2.客観的にチェック(診断)できるツールを使って、自分の考え方の特徴や価値感を知る
世の中にはエゴグラムやキャリアアンカーなど、自分自身を知るためのツールが多くあります。それらを使って、自分では気づいていない感じ方や思考、価値感など、自らの特徴(独自性)を知ることができます。
3.上記1と2を行うときには、日常生活と切り離した時と場所で行う
客観的に自分の特徴を見つけるためには、冷静に自分と対自して、自分を見つめ直す状況を作ることが重要です。日常の気持ちや思考から抜け出しスイッチを切り替えるには、時と場所を変えるのが一番手っ取り早い方法です。
4.他人に自分の特徴や個性を言ってもらう
他人から自分に対する特徴を言ってもらうことで、自分では気づいていない自分の個性や独自性を知ることができます。これを行うには自分の心に余裕がある時に行うことが大切です。自分の心に余裕がない時に欠点や短所を言われることは、あまり素直に受け入れることができません。
5.定期的に自らの強みを確認する
「強み」は時と状況によって「弱み」になる場合があります。「強み」だと思っていたことが、「弱み」となり、逆に「弱み」と思っていたことが「強み」になったりします。
最近の企業の例で話をすると、シャープの液晶技術がそれにあたります。液晶技術を強みとして、液晶TVに投資を行い、一次は「亀山モデル」と言われ称賛されました。しかし薄型TVのコモディティ化が進んだ現在では、それが弱みとなり、業績悪化の足枷となっています。
(私はシャープの本当の強みは液晶技術ではなく、創業者の早川徳次が残した経営哲学だと思います。それを忘れたことが現在の赤字に繋がっているのだろう。)過去の記事参照
状況が変われば、かつての強みであったものが弱みに変わる場合がある(組織も個人も)。だから定期的に強みを見直すことが大切です。
自分の強みを見つけることは、自分の「未知なる可能性」を見つけることだと思います。
そのためには、客観的に自分を見つめ直すことが大切です。そして、そのことは個人だけでなく、組織についても同じです。
ジョハリの窓
『長所も短所も天与の個性、持ち味の一面。うぬぼれず嘆かず大らかにそれらを活かす道を考えたい』(松下幸之助)
『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』(ジークムント・フロイト)

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「強みを活かすことが大切であることは分かるが、その強み自体がよくわからない。」
「自分の強みだけでなく、会社の強みも何なのかがよくわからない。」
それは私にとっては新たな気づきでした。誰もが強みというものはわかっていると思っていました。普段の仕事の中で常に強みを見つけて、それを活かそうとしているため、そのことに気づきませんでした。「自らの強みを知ることは難しいことだ」と気づきました。
そこで今回は自分の強みの見つけ方についてお話します。企業組織の強みの見つけ方も同様です。
(私の経験を踏まえた話なので、他にも良い方法もあると思います。)
また個人の場合、「強み」という言葉をつかうよりも、その人の「独自性」や「特徴」と言い換えて読むと分かり易いと思います。
1.記録に残してフィードバック分析をする
ピーター・ドラッカーが「何かをすることに決めたならば、何を期待するかを直ちに書き留めておく」そして一定の時期が過ぎた時に振り返って、「その期待と実際の結果を照合する」ことが大切であると述べています。記録したものを振り返り、フィードバックする。それを続けることによって、自分の強みを見つけることができます。
2.客観的にチェック(診断)できるツールを使って、自分の考え方の特徴や価値感を知る
世の中にはエゴグラムやキャリアアンカーなど、自分自身を知るためのツールが多くあります。それらを使って、自分では気づいていない感じ方や思考、価値感など、自らの特徴(独自性)を知ることができます。
3.上記1と2を行うときには、日常生活と切り離した時と場所で行う
客観的に自分の特徴を見つけるためには、冷静に自分と対自して、自分を見つめ直す状況を作ることが重要です。日常の気持ちや思考から抜け出しスイッチを切り替えるには、時と場所を変えるのが一番手っ取り早い方法です。
4.他人に自分の特徴や個性を言ってもらう
他人から自分に対する特徴を言ってもらうことで、自分では気づいていない自分の個性や独自性を知ることができます。これを行うには自分の心に余裕がある時に行うことが大切です。自分の心に余裕がない時に欠点や短所を言われることは、あまり素直に受け入れることができません。
5.定期的に自らの強みを確認する
「強み」は時と状況によって「弱み」になる場合があります。「強み」だと思っていたことが、「弱み」となり、逆に「弱み」と思っていたことが「強み」になったりします。
最近の企業の例で話をすると、シャープの液晶技術がそれにあたります。液晶技術を強みとして、液晶TVに投資を行い、一次は「亀山モデル」と言われ称賛されました。しかし薄型TVのコモディティ化が進んだ現在では、それが弱みとなり、業績悪化の足枷となっています。
(私はシャープの本当の強みは液晶技術ではなく、創業者の早川徳次が残した経営哲学だと思います。それを忘れたことが現在の赤字に繋がっているのだろう。)過去の記事参照
状況が変われば、かつての強みであったものが弱みに変わる場合がある(組織も個人も)。だから定期的に強みを見直すことが大切です。
自分の強みを見つけることは、自分の「未知なる可能性」を見つけることだと思います。
そのためには、客観的に自分を見つめ直すことが大切です。そして、そのことは個人だけでなく、組織についても同じです。
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『長所も短所も天与の個性、持ち味の一面。うぬぼれず嘆かず大らかにそれらを活かす道を考えたい』(松下幸之助)
『あなたの強さは、あなたの弱さから生まれる』(ジークムント・フロイト)


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