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事業経営の原点は『うどん屋』にあり(第7話)1/4

食(フード)は風土(フウド)にあり

「事業経営の原点は『うどん屋』にあり」もこの第7話で終了します。

うどんは讃岐うどんの他にも、各地にはいろいろな様々なうどんがあります。稲庭うどん、吉田のうどん、伊勢うどん、など・・・。その中でも、讃岐うどんと全く異なるうどんが、名古屋の「味噌煮込みうどん」です。

ちなみに、香川が醤油文化の発展した地域であり、そのことが少なからず讃岐うどんの発展の背景にありました。(第4話1/2参照) 一方、名古屋圏は「味噌文化」が大きく発展した地域です。

名古屋圏で作られる味噌は大豆と食塩を主原科とした「豆味噌」、「赤味噌」です。
「八丁味噌」(岡崎城から8町離れた八丁村で作られていたことが名前の由来)といわれるものです。
この味噌が作られた背景は、この土地の風土が豆味噌を作るのに適していたからです。

豆味噌は他の地域で作られる麦味噌や米味噌に比べて煮込んだ時に味噌の風味が落ちにくいといった特徴があります。
そのため名古屋地域では、味噌をベースにした料理や商品がたくさんあります。味噌カツ、味噌おでん、どて煮、味噌田楽など、・・・。当然、みそ汁もこの味噌で作られます。

矢場トン (矢場トンの味噌カツ)
名古屋めしを代表するみそかつの老舗「矢場とん」
カツにソースでなく、味噌がかかっています。名古屋では定番の食べ方です。

矢場トンキャラ
矢場とんのキャラクター


こんな商品もあります。

味噌ふりかけ
八丁味噌ふりかけ

万能味噌だれ (つけてみそ かけてみそ)
つけたり、かけたり、あえたり、何にでも合う「万能みそだれ」です。
何でも一瞬で名古屋味に変えてしまう! 名古屋人なら知らない人はいません。
「かけてみやー。どえりゃーうみゃーで!」


まさに「名古屋メシ」のベースは、地元で作られた豆味噌にあるといえます。

讃岐うどんが発展した背景には、香川の風土にあることを話しました(第2話1/2参照)。名古屋めしの発展もその背景には地元の豆味噌文化があります。

まさに、
「食(フード)は風土(フウド)にあり」
といえるでしょう。

「事業経営の原点は『うどん屋』にあり」(第7話)1/4 by TEAM KAMATAMA ・・・ つづく


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