「事業経営は人づかい」(凡人に非凡な仕事をさせるのが経営)

「中小企業・小規模事業者の人材確保と育成に関する調査」(2014年12月)によると、会社を離職した理由で一番多いのが「人間関係(上司・経営者)への不満」である。

 優れたリーダーは頭の善し悪しではない。頭が良いリーダーが上に立っても部下はついてこない。リーダーシップは頭でできるものではない。頭ではなく心であり、人の心をどのようにとらえるかが大切である。 

 これまでコンサルティングの中で多くの会社の改善や再建に携わってきた。赤字だった企業が再建されたり、成長したケースを見ると、上に立つ人の考え方・態度が変わり、社内の空気(集団心理)が変わり、その空気に社員が巻き込まれるからだ。
人は社会的な動物である。環境の産物である。つき合う集団・環境が変わればモノの見方・考え方が変わり、行動が変わる。個人の個性を変えることはできないが、集団・組織の空気(集団心理)は変えることができる。それがリーダーシップである。

結局、経営は人を使ってやる仕事である。「凡人に非凡な仕事をさせるのが経営」である。
リーダーは人づかいが上手くないといけない。特に、中小企業・小規模企業は、金はなく、設備や技術もない。あるのは人だけである。高い給料を払うわけにもいかない。しかし、社員が「この社長について行けば大丈夫。今は小さな会社だが、いつか世の中に知られる会社になるに違いない。」と思えばついてくる。

だから、トップは事業に対する熱い思い(熱意)と、将来の大きな夢(ビジョン・志)を持っていないといけない。

「心が変われば、態度が変わる。態度が変われば、行動が変わる。行動が変われば、習慣が変わる。習慣が変われば、人格が変わる。人格が変われば、運命が変わる。運命が変われば、人生が変わる。」という名言がある。
結局、経営とはトップの心(志)態度が大事である。

トップが器を大きくすれば、人はついてくる。その器の大きさに合った会社に成長する。




『凡人をして非凡なことをなさしめることが組織の目的である』(英経済学者: ベヴァレッジ)


『己よりも優れた者に働いてもらう方法を知る男、ここに眠る』(鉄鋼王 アンドリュー・カーネギー)
Andrew Carnegie


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事業経営の原点は『うどん屋』にあり(最終回)

うどん屋から見た「事業経営の7つの原則」

今回の『事業経営の原点は「うどん屋」にあり 事業経営の「原則」がここにある』では、事業を永続するための経営上のポイントを「事業経営の7つの原則」としてお話をしてきました。


<原則1>
事業経営においては、規模が大きくなっても固定費を少なくして、身軽な経営をすることが大切である。

<原則2>
事業経営においては、資金繰り表などで「お金の流れをしっかりと把握すること」が大切である。
その上で、すぐに現金化(回収)できないか、あるいは お金を前受けでもらえないか、と考えることが大切である。

<原則3>
事業経営においては、受注生産で事業ができないか、また見込生産であっても受注生産に近づけられないか、と考えることが大切である。

<原則4>
事業経営においては、利益(率)に注目して経営することが大切である。

<原則5>
事業経営においては、回転率を高めることが大切である。そのためには次のような視点がポイントである。
(1)在庫をなくすことはできないか、また見込み生産であっても、もっと在庫を少なくできないか
(2)商品を作り、提供するスピードをもっと速くできないか(掛売りの場合は資金の回収も)
(3)追加の商品・サービス等で利益率をアップができないか

<原則6>
事業経営においては、行った結果(業績)をすぐに分かるようにして、必ずPDCAサイクル(Plan⇒Do⇒Check⇒Action)を回すことが大切である。

<原則7>
事業経営においては、激しい環境変化の中で生き残っていくには自らが主体的に変化して環境に適応することが大切である。



私たちが日常よく食べる「うどん」を事例に、うどん屋の視点から事業経営の原則を取り上げました。
(途中でハンバーガー屋の視点に変わりそうになりましたが・・・。)
これらの事業経営の原則は別にうどん屋に限ったことではなく、全ての事業経営のポイントにもなります。

そして、日常のなにげない行為や現象をよく見れば、その中に事業経営の本質や基本が浮かび上がってきます。
それをしっかりと視ることによって、私たちの事業経営に役立てることができます。



「もしドラ」のヒットによって、ピーター.F.ドラッカーの書籍がよく売れているようですが、ドラッカー氏は経営について次のように述べています。

ドラッカー
『経営は秘訣や秘伝ではない。 ・・・ 一つの行為である』
『我々が行動可能なのは現在であり、また未来のみである』
(ピーター.F.ドラッカー)

経営は秘訣や秘伝ではなく、現在の我々の日常の中にあり、必ず学ぶことができます
そして、学んだことは知識で終わらせるのではなく、「いま、ここ」にいる現在の自分の行動を変えて実践することが大切です。そうすることで未来を変えることができます

ちなみにドラッカーは「経営(マネジメント)を発明した男」と言われますが、「(経営)コンサルティングという言葉を作った男」でもあります。


「もしドラ」のヒット以降多くの本がでていますが、こちらがいいと思います。

エッセンシャル
「初心者向けにまとめた入門書」ということですが、なんんと300ページ以上もあります。
(本当に初心者向けなのだろうか? だから、「もしドラ」が売れるんだろうな?)

読み方としては、『積読法』がお勧めです。
常に手元に置いておき、何か気になることがあった時に、手に取って読む方法です。
保障はできませんが、1年も経てば手垢がついて、書いている中身が自分のものになっているでしょう?

この読書法で大切なことは、
①決して無理をしないこと、②読んだところに足跡を残すこと
です。
考え方はレコーディング・ダイエット法と同じです。ダイエットも難しい本を読むのも、無理をすると長続きはしません。

そのためには、
「常に手に届くところに置いておくこと、目に触れるところに置いておくこと」
「読んで興味があったフレーズに印(マーカーや付箋)を付けておくこと」

です。

常に目に入るとこと、手に取れるとことに置いておくことがポイントです。難しい本を本棚に並べると、数年後にはブックオフ行きになります。忙しい方にお勧めの読書法だと思います。

チャレンジャーはこちらを

マネジメント
(以前の「マネジメント」)
以前の「マネジメント」は枕にできるほど厚いものでしたが、今は分冊されて小さくなっています。

大変素晴らしい本ですがうどんのように消化が良いものではないため、消化不良を起こすかもしれません。
「良薬は口に苦し」といわれます。勇気ある方は、是非、チャレンジを!!



<編集後記>
「もう食べられない。うどんでお腹がいっぱいだ」
「うどんの種類にビックリ! 香川はうどんの宝石箱やぁ~!」
「うどん + おにぎり = 炭水化物」
「美味い、安い、早い。うどんは庶民の味方」
「たかが うどん、されど うどん、うどん屋の奥深さに もう一杯!」

「事業経営の原点は『うどん屋』にあり」(最終回) by TEAM KAMATAMA ・・・ おしまい



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事業経営の原点は『うどん屋』にあり(第7話)3/4

<今回が第7話の本文です>


             


『うどん』・・・小麦と水と塩のたった3つの原料で作られた白い麺。
侮るなかれ、そこに事業経営の重要なコツが隠されている。
日常の何気ない現象や行為を視ることによって、
本当に大切なものが視えてくる。



事業経営の原点は『うどん屋』にあり ― 事業経営の「原則」がここにある(7)

うどんの麺は小麦、水、塩といった単純な原料で作られます。
しかしうどんの食べ方は多種多様です。
かけ、ぶっかけ、ざる、カレー、釜玉、しっぽく、きつね、わかめ、てんぷら、など・・・。ダシや上にのせるトッピングを変えればなど、色々と変化します。

まさに、多種多様な変幻自在の食べ物です。

その背景には900以上のうどん屋が日々激しい競争をしているころにあります。
競争の中で生き残るために、各店が商品(うどん)の味や新商品づくりに取り組んでいます。

うどんの田(うどんの田)

角煮ぶっかけうどん 
(角煮ぶっかけうどん)
「うどんの進化系か?」

「うまい! これも充分ありだな」
(角煮うどんは数量限定なのですぐになくなります)


まるいちのしっぽくうどん
まるいちの「しっぽくうどん」
寒くなると登場するうどんです。 


讃岐うどん市場に新たに参入しようと、うどん屋を始める人も多くいます。
そのような開業希望者を支援する仕組みも充実しています。

香川にはうどん職人を養成する学校さぬきうどん科があります。
学校ではうどん歴史や文化からはじまり、うどん作りの技能や知識、店舗経営など、うどん屋を開業するためのノウハウを教えています。
さらに、うどん店の開業資金を支援するために「さぬきうどん店創業相談窓口」を設けている金融機関もあります。
既存のうどん屋間の競争に加え、新たな競争者が積極的に市場に参入しています。

このような厳しい競争環境が讃岐うどん市場を活性化させています。
現在は一時期のブームは一段落していますが、今なお多くの人がうどんを食べに香川を訪れています。

<事業経営の原則7>
事業経営においては、環境変化は脅威にもなりチャンスにもなる。生き残っていくためには、自らが主体的に変化して、環境に適応することが大切である。


「進化論」で有名なダーウィンは、これまで生き残ってきた生物を見て、
『生き残るのは、最も強い種ではなく、最も賢い種でもない。それは、変化に最も適応できるものだ』

と言いましたが、これは事業経営においても同じようです。
変わらざるものは生き残ることはできない。残された道は衰退です。 

medaka 
「子供のころによく見たメダカも、今は絶滅危惧種に入っているようだ」

過去はどんなに努力しても変えられないが、現在と未来は行動すれば変えられます。
『時を得るものは昌(さか)え、時を失うものは亡ぶ』(列子) 

遠くを見るPB
「君には未来が見えるか?」

「事業経営の原点は『うどん屋』にあり」(第7話)3/4 by TEAM KAMATAMA ・・・ つづく


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事業経営の原点は『うどん屋』にあり(第6話)2/2

<今回が第6話の本文です>


             


『うどん』・・・小麦と水と塩のたった3つの原料で作られた白い麺。
侮るなかれ、そこに事業経営の重要なコツが隠されている。
日常の何気ない現象や行為を視ることによって、
本当に大切なものが視えてくる。



事業経営の原点は『うどん屋』にあり ― 事業経営の「原則」がここにある(6)


6.毎日決算である
うどん屋は今日どれだけ売れて、いくら儲けたのかが分かります。
「毎日が決算」 です。

そのため売上や利益が落ちた時には、今日は
 「なぜ、売れなかったのか」
 「味が良くなかったのか」
 「売り方が良くなかったのか」
 など
上手くいかなかった原因」が分かります。

そして、
 「どのようにしたらお客がもっと店に来てもらえるのか」
 「どのようにしたら多くのものを食べてもらえるのか
」 など
対策」が立てられます。

さらに、反省したことを翌日の計画」に活かします。

毎日決算をすれば、計画して実行し、反省して改善し、次の計画に活かすことができます。
いわゆるPDCAサイクル(Plan⇒Do⇒Check⇒Action)といわれるものです。

つまり、毎日決算をすれば、毎日PDCAを回すことができます

     <PDCAサイクル図>
PDCAサイクル 
これが経営管理の基本なので、「マネジメント・サイクル」ともいわれます


<事業経営の原則6>
事業経営においては、業績をすぐに分かるように して、
必ずPDCAサイクル(Plan⇒Do⇒Check⇒Action)を回すことが大切である。


実行した結果が分からなければ、反省もできないし対策も立てられません。
また、実行したことの結果が数ヶ月も遅れて分かるようでは、良い手は打てません。

行った結果が直ぐにわかるようにすることが大切です。

決算は年に1回だけ行うものではなく、短い期間で行う方が良い経営ができます。そして、

毎日決算を行えば、必ず優れた会社になります

立てた計画をしっかりと実行し、実行した結果を見て反省し、その反省を新たな計画に活かしていく。
成り行きまかせの経営では決して事業はうまくいきません


曾子像
「吾れ日に吾が身を三省す。人の為に謀りて忠ならざるか。
朋友と交わりて信ならざるか。習わざるを伝うるか」(論語)

<訳>
私は毎日、何度も自分の行いを反省している。
人のためを思って真心から考え、行動しただろうか?
友人との付き合いの中で、嘘や偽りはなかっただろうか?
まだ自分がよく身につけていないことを、口にして人に教えるようなことしなかっただろうか?

「三省」という言葉は、会社名にも使われています。

事業も人生も、日々反省して、けじめをつけた行動が大切ということなのでしょうか?

怠け者 
「三省してる?」

「事業経営の原点は『うどん屋』にあり」(第6話)2/2 by TEAM KAMATAMA ・・・ つづく


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事業経営の原点は『うどん屋』にあり(第5話)4/4

<第5話の本文です>

<事業経営の原則5>
事業経営において、回転率を高めるためには次のような視点が大切である。
1.在庫をなくすことはできないか、また見込み生産であっても、もっと在庫を少なくできないか
2.商品を作り、提供するスピードをもっと速くできないか(掛売りの場合は資金の回収も)
3.追加の商品・サービス等で利益率をアップができないか


上のようなことに取り組み、回転率アップを突き詰めてモノづくりをしているのがトヨタ自動車です。
「必要なものを、必要な量だけ、必要な時に」造るジャストインタイム方式です。
「かんばん方式」ともいわれ、かつては「スーパーマーケット方式」ともいわれていました。
これは、トヨタ生産方式の祖とされる大野耐一氏がアメリカのスーパーマーケットで売り場に商品を出すのを見て、そこからヒントを得て考案したからです。

スーパーマーケット内 
何気ない現象や行為であっても、しっかりと見ればその中に本質や基本が見えてくる
(見ても、見えない人もいるが・・・)

トヨタ自動車生産工場 
「乾いたタオルを絞る」と揶揄されるジャストインタイム方式ですが、今でも国内外の多くの会社がトヨタに学んでいます。
トヨタも積極的に工場見学を受け入れています。なかなか予約がとれませんが・・・。
以前に私も見学させてもらいました。


「事業経営の原点は『うどん屋』にあり」(第5話)4/4 by TEAM KAMATAMA ・・・ つづく


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