経営判断(意思決定)の積み重ねが事業を左右する（２）

（２）経営者の経営判断の結果が、事業の将来の姿をつくる

その人が歩む人生は過去に自分が出した意思決定の結果です。どのような判断、決定を積み重ねたかによって、人生のあらゆる面が全く違ったものになります。

また事業も人生と同じです。経営者の意思決定、経営判断の結果がその会社の将来の姿を決めます。
どのような事業、商品を手がけるのか、どの市場に進出するのか、いつ何に投資をするのかなど、それら経営判断の結果が会社の将来を左右します。
失敗した経営、うまくいかなかった経営の背景には、トップの経営判断のミスがある。一方、成功した経営の背景には、トップの正しい経営判断がある。
東芝、フォルクスワーゲン・・・など、最近の企業不祥事を見ても、過去のトップの経営判断のミスが、今の問題に繋がっています。

発生した結果をコントロールすることはできない。起こるかも知れない結果(将来)に至るプロセスはコントロールすることができる。

経営者にとって最も大切なことは、正しい経営判断をすることです。間違いのない決定をすることです。

では、なぜ、正しい経営判断ができないのか。間違った決定をしてしまうのか。
正しい判断ができないのは、思い込みや偏った考え（バイアス）に囚われて、事実を歪めて誤ってしまう（エラー）ことにあります。バイアスとエラーは誰にでもあり、それが間違った判断、決定に繋がっています。


『人生で犯しがちな最大の誤りは、誤りを犯さないかと絶えず恐れることだ』（エルバート・グリーン・ハバード、アメリカの作家）






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経営判断(意思決定)の積み重ねが事業を左右する（１）

事業経営の上で最も大切なことは、正しい経営判断、意思決定をすることです。
トップの経営判断の良し悪しによって、事業の将来が左右されます。


（１）人生は意思決定（選択と決定）の積み重ね

自分がどういう人生を歩むか、どういう人間になるかは、どのような選択、決定をしたかによって決まります。

私たちは日常の生活の中で、多くの意思決定をしています。
・外出する時に、どのような服を着て行こうか。
・朝、職場に着いたらどの仕事から取り掛かろうか。
・昼食は何を食べようか。
・・・・など。

私たちは日常生活の中で毎日、多くの選択と決定を行っています。
全く意思決定をしないで日常生活を送ることはでません。

また、人生のターニングポイントでも重要な意思決定をしています。
・どこの学校に進学しようか。
・どのような仕事につくのか。
・どのような会社に就職しようか。
・この人と結婚しようか。
・家を購入しようか。
・・・など。

どのような人生を歩むかは、自分がどのような選択、意思決定を積み重ねたかによって決まります。

現在、私は経営コンサルティングの仕事としています。それは大学院への進学という意思決定がきっかけになっています。大学院でマネジメントを学び、そこで企業の経営改善にたずさわっている人を実際に目にしました。それがなければ、経営コンサルティングという仕事を選択していなかったでしょう。現在とは別の仕事、別の人生を歩んでいたと思います。

私たちは日常生活の中で様々な選択と決定を行い、また人生の節目で重要な意思決定をしています。
意思決定の善し悪しによって、人生の質が変わります。
どのような意思決定を積み重ねたかによって、自分の人生の方向が決まります。


それは人生についてだけでなく、事業経営についても同じです。
経営判断（意思決定）の良し悪しによって、それが事業の発展につながることもあるし、逆に事業の低迷、衰退につながることもあります。
経営判断の質（良し悪し）が、事業の将来を方向づけ、業績に影響を与えます。



『馬で行くことも、車で行くことも、 二人で行くことも、三人で行くこともできる。 しかし、最後の一歩は自分ひとりで歩かなければならない』

『決然たる意志の持ち主は、世界を自分に合わせて形づくる』
（ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ）






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